ここは、ちょっとした余談的なものですし、人によって価値観が違うので、書くの迷いますが・・・。
ジャムセッションをやる上で、ルールや技術力より以前に、マナーとして最低限ここは知っておいた方がいいでしょうというところを、主観的な意見かもしれませんが書きます。
(※あくまで初心者向けです。)
まず、絶対必要なのは「挨拶」。
もはや音楽以前の話ですね(笑)
これがまたできてないやつが多かったりもするんです。
セッションの現場はたくさんの人が出入りするし、挨拶しそびれてしまうことだってそりゃああります。
でも、せめてお店の人、一緒に演奏してくれたメンバーに対しては最低限「よろしくお願いします。」「ありがとうございました。」だけでもいいので、必ず挨拶すべきと思います。
テーマがきちんと弾けるというのも大切です。
BassやDrumsの人がテーマを取ることはほぼないのでまだいいですけど、
管の人は、絶対にテーマは吹けるようにしておきましょう。
ブラスが複数名入って演奏するときなど、他の人がテーマを取ってくれることもありますが、
最低限自分でもレパートリーにしてる曲くらいはテーマを吹けるようにしておくことは大切です。
間違っても、アドリブにさえ入ってしまえばなんだっていい なんて思わないように。
(↑こののぼせ上がりは、経験者は音を聞けばわかってしまうので、逆に相手にされなくなる恐れありです。)
逆に経験者は、初心者がテーマできなくて困ってるときなど、アドリブだけ参加させてあげるなど、手を差し伸べてあげることも大切だと思います。
また、ピアノやギターなどのコード楽器がテーマを取ることも少なからずあります。
コードだけ弾いてりゃなんでもいいなんて思わず、せめて自分のレパートリーとしてる曲くらいは、テーマをきちんと弾けるようにしておくとよいでしょう。
1コーラスの長さをきちんと数えられる。
↑セッションをする上で、これはかなり重要なところです。
初心者がぶつかる最初の苦難とも言えます。
上述した「テーマがきちんと弾ける」にも直結することですが、テーマをやって自分のアドリブをトップバッターで取って終わりじゃないんです。
その後、後テーマに戻ってくるときに、他の人のアドリブを聞いて1コーラスの尺がわからないと一生テーマに戻れず、無限ループする羽目になります(笑)
初心者でありがちなのは、自分のソロが終わったあと、気をゆるめてぼーっとしてしまい、どこやってるんだかわからなくなるパターン。
他の人のアドリブもきちんと聞いて、1コーラスの尺を常に数えていましょう。
ちなみに、どこやってるんだかわからなくなった状態を「ロスト(Lost)」といいます。
アドリブの尺はきちんと1コーラス単位で。
これは、上述の「1コーラスの長さ〜〜」と直結することです。
ロストしないように、自分がアドリブでいっぱいいっぱいになってもちゃんと1コーラスを数えられるように、普段から鍛錬を積んでおきましょう。
個人練習でも数をこなしていれば、ロストしないで1コーラスの尺が自然と身につきます。
そして、自分のアドリブが終わるときには、1コーラスの最後の4小節〜2小節あたりのところで次の人へアイコンタクトを送り、「自分はこのコーラスで終了ですよ〜アピール」をしましょう。
いくらアドリブだからと言っても、次にやる人だって気持ちよくやりたい。
それが、1コーラスの中途半端なところで受け渡してしまうと、渡した本人だけでなく、渡された人だってケガするし、迷惑をかけかねません。
あと、最後の最後の1音までやって、次のコーラスが始まってからいきなり「ハイ、次あなた!」って次の人を見て渡す、もしくは知らんぷりしてるのも考えものです。
勘のいい人や経験豊富な人なら先を読んでて無難にこなしてしまうプレイヤーもいますが、こういうアイコンタクトを取るシーンでコミュニケーションをはかり、きちんと受け渡しができるのが理想です。
もし受け渡しがうまくいかなかったなら、開き直ってもう1コーラス責任を持ってやりましょう。
時にはそれでも「長い…」っていう視線を感じることがありますが、
少なくともケガするのは自分1人というところで、被害を最小限におさえるのです(笑)
そして、あまりに気まずい雰囲気になったのなら、きちんと後で誤っておけば大丈夫です。
次こそは、という気持ちをもっておきましょう。
アドリブは、1曲の中で1人1回まで。
これはもう他言無用の鉄則です。
1曲の中で2回も3回もアドリブしてしまう「オレオレ主義」の人は、
実力に関係なく他のプレイヤーからひんしゅくを買ってしまいます。
例外があるとすれば、2つ。
1つは、あらかじめ打ち合わせてあるとき。(←ジャムセッションの現場ではまずないと思います。)
もう1つは、中級者以上になるとたま〜にありますが、後テーマの最後のエンディングのところで、3-6-2-5進行で遊ぶとき。
これはアドリブ合戦になることもありますが、出くわす確率は低目です。
アドリブはちゃんと全員やったのを確認してからテーマに戻る。
これは判断が難しい場合もありますが、基本的には全員1回ずつです。
アドリブを取らないことがあるのは、BassとDrumsです。
曲によってやる、やらないはその時の判断になります。(テーマに戻ることで、Bassソロなし、Drumソロなしの合図になることも・・・)
ただ、ブラスがまだソロとってない人がいる、ピアノが取ってない・・・といった状況で、勝手にテーマに戻さないよう注意しましょう。
その判断が難しいときは、他の人がアドリブ取ってる間に、アイコンタクトして確認しておけばいいんです。
また、テーマに戻るときには、自分の頭を指さして、口パクで「あたま」とやればみんなわかってくれます。
逆に、セッションにVocalが入っているときは判断難しいかもしれません。
好みにもよりますが、Vocalものの場合、あくまで主役はVocal、つまりテーマが主役なのに対し、インストのセッションは中間のアドリブが長すぎることがあります。
歌ものの場合は、管がソロを取ったらピアノはソロを遠慮し、アドリブを短めに切り上げてVocalをひき立ててあげましょう。
逆にVocalさんは、次にアドリブを取る人を指示してあげるとわかりやすくていいです。
(マイクもってるんで、アドリブした人を「on Sax、アドリブ太郎〜」などと紹介してあげられると最高ですね。)
と、あれこれ書いてしまいましたが、
まとめると、前章で説明した「簡単なルール」の流れを実現するための礼儀です。
普段から意識して、みんなが気持ちよく演奏できるように自分を磨きましょう。
P.S.
えらそうにすいませんm(_ _)m